プロフェッショナルにもなれないし真人間にもなれない
みなさんの人生設計ってなんですか?
特に女のひとにお聞きしたいんです。
大卒で事務職に就いて数年で学生からの彼氏もしくは営業部署に彼氏ができて結婚、寿退社はできたらいいけどまあそこまで高望みはしないかな、結婚から2年くらいで子供が欲しい。ここまで20代のうちにやりたい!大卒同士の夫婦で子供を都会で育てるのは大変そうだから、地元に戻って親と一緒もしくは近くに住みたいな、みたいな感じですか。すごくいいと思います。煽ってるわけじゃなくて、本当に素敵だと思ってるんです。
さて、私の夢なんですが、デザイン、もしくは文章で食ってくことです。なのでとりあえずIT企業に入ることにしました。近くでデザイナーとかも見れますので。結婚はこの人と一生生きていきたいという人がいて、公的に書類を出すメリットがあるならしたいです。子供は可愛いと思いますが自分が(もしくは自分で選ぶ配偶者が)人3人以上を養う経済力が持てると思わないので産まないかもしれません。
と思っていたんですよ。
ところでおなじみ私の彼氏、またの名をヒモのような人、略してヒモ氏が休学すると言い出しました。言いだしてはいますが私の予想だとそのうち退学すると思います。
私はすぐ、「え?なんで?今期の学費勿体無いし卒業しとけば?」と言いました。凡人なので。
彼は大学に行く意味を感じないし、今やりたいことがあるので(卒論してる場合じゃないので)休学しますと言いました。
もったいなくない……?
ここでヒモ氏についてちょっと補足なのですが、彼はお家でPCを触るとちょこちょこお金をもらえるくらいの特殊スキルがあります。実績もあります。具体的には今の段階で月3万くらいかな。
彼はその分野で生きていきたくて、今そこで名を挙げるチャンスが回ってきているので、本気ならまあ卒論してない方がいいだろうというのはわかります。成功すればバイトせずともそれだけでお金をもらえる人になれるのもわかります。学歴必要な分野じゃないし、どちらかというと才能が必要な、小説家や漫画家に近いです。あんまり詳細に書くのも彼に悪いのでユーチューバー志望なんだなとでも思っておいてください。(この辺の事情は彼のツイッターアカウントを特定しているので彼が私にした説明以上の情報と裏付けを含みます)補足おわり。
つまり彼はそのインターネッツ分野で少なくとも名を挙げその分野はそもそも学歴関係ないし、その他の仕事、例えば普通に会社員になったりアカデミーに戻るつもりはないから、別に休学するのはおかしいことではないらしいのですが、
私はやっぱり保険として大卒という肩書きは持っておいたらいいと思うんですよね。最短距離かもしれませんがリスクは高いような気がします。が、彼的には大卒になったところで経歴を使うところがないので(以下エンドレス!)
という考えが私にはあるんですが、それと同時に、彼氏は高卒じゃなく大卒がいいと漠然と思ってる自分にも気づいてしまったんですよね。
えっ……
何……?
最初に戻りますが、
私は結婚は必ずしも人生に必要ではないと思っていますみたいなことを書きましたし、もし結婚するならその人はこの人と支え合って生きていくと決められる、そして公的書類の山を出すメリットがあると思える人がいいみたいなことも書いた気がします。そうだと思ってます。
付き合っている人たちがそれを公的に認められるかどうかの違いであって、やめたいと思えばバツをつけてやめればいいし、指輪も式も出産もマイホームも親の介護も地元との確執も絶対その紙切れ一枚には関係ないと思います。
自分で言うのもなんですがすごい恋愛脳なので、結婚感もすごく理想めいていると思います。
ここでアイディアロールに成功しましたので、
『そういう理想的な結婚観を持っていると口では言いつつも、やっぱりフリーター高卒疑惑かつ私の半分以下の稼ぎの人(予定)を親に紹介できないなあって思ってる自分』がいることに気が付いてしまいます。値が3減少します。
その自分は自分の中ではかなり小さいものではあるんだけど、まだこんなこと思ってる自分がいたことに落胆しました。
まあでも結婚したいからそれに準ずるような人を探しに行くか、ヒモ氏と暮らすかって考えた時に迷わず後者を選べるのでなんやかんやいいつつ一緒に生きていくと思います。
そんなことより。
この話にはもう一つ論点があって、そっちが本論なんですけど、この件で私の考えの凡人っぷりが明らかになりすぎたんですよね。別にそれが悪いっていってるわけじゃなくて、自分は「そっち側」の人間じゃなかったんだなって大きく自覚したと言いますか。
私はまだ自分のスキルだけで生きていくことを諦めていないんですが、それでもなんとなく卒業して(出版や広告業界は軒並み落ちたので)IT入ってお茶を濁そうとしてる自分、と
もう自分のスキルだけでなんとかしていこうとしているヒモ氏という対比がきつかったです。
私ニートの不審者ルックの男が羨ましいんですよ。
彼はもちろん後戻りできませんが、その分覚悟がすごいし、頭が良く回るのできっと彼が望むなら諦めないならやれるだろうなって思います。
閑話休題。
私は小学校の頃からの友達がいまして、彼女も同じ大学にいるのですが、今年の秋あたりから休学しているらしいです。
彼女は絵を描くのが好きで、絵を描く仲間で個展を開催したりしていました。少し変わってる人でしたが、そんなところも含め、私は彼女のことが大好きでしたし彼女もまあ好意的ではありました。が、大学では学科その他違いましたので、なかなか会うことがありませんでした。たまに話したり飲みに行くくらい。
そんな彼女の休学の噂を聞いて、もちろん彼女からは相談も何もなく、まあ話したくないのだろうと思ったけどその件に触れなきゃ大丈夫だろうと思ってラインでヒプマイの話を送ってみました。
普通に既読つきません。
そんな彼女とこの前電車の中で再会しました。
あっと思って私の前を通り過ぎる彼女に声をかけたら、「おー」とだけ言って通り過ぎてしまいました。その後を追いかけて隣に座ってヒプマイの話をして駅で別れました。話は普通にしてくれましたがこの時点で避けられてるなとは思いました。
そして先日、また彼女と再会しました。アニメイトのレジで隣でお買い物をしていました。
私は会計の途中で彼女に話しかけて、彼女はその時に会計を終えて、またすっとさっていこうとしました。今終わるからちょっと待って!と言ったのですが、今からバイトあるからって去られました。
何が言いたいかというとですね。
10年来友達かそれ以上だと思っていた子に避けられてて辛いんですよね。
彼女のTwitterアカウントは見つけたら多分死にたくなると思うので我慢して探していませんが、どうやら彼女と相互の私のリア友からすると、浮上はしてるし絵も描いてるみたいなんですよね。
彼女もやりたいことがあるのかどうかは知りませんが、
彼女の生活から私という存在は切り捨てられたんですよね。それは変わらないんです。
確かに休学するって相談されたら止めたと思います。一度考えてきちんと理由をつけて、勇気を持って決断したことを否定されるのは辛いです。私の恋人もそういうところがあるんですが、
きちんと理論づけて考えたことに対して、
「あなたのためを思っているのに」だとか「社会に出た時どうするの?」とか「そんなのやっていけるわけがない」とかそういうことを言われてしまうと、相手のことを諦めてしまうんです。別に面と向かって言ったわけではないですが、言う側の人類とみなされた気がします。
話を戻しますが、
たとえばバンドマンとして食っていくという目標を立てた時に、その人がただ下北沢に行って歌うだけじゃなくて、シモキタにいる数多のバンドマンの中の上位何%に入れるためにこういうパフォーマンスができて、そのパフォーマンスを広めるためにアルファツイッタラーとしても名があって、とかだと、なんかいけそうじゃないですか。
でも結局安定してないからとかそういう理由をつけて反対もできて、その反対心の裏には「ある程度の学歴があって、安定した収入があって結婚してて子供がいるのが幸せなんだ」というみんなが、みんながある程度少しずつは持っている呪いがあると思うんです。
ghost like girlfriendというバンドのfallin'という曲はめちゃいい曲なのできいてね。
渋谷で働くことで自分は変われるんじゃないかって思った女の人と、下北沢でバンドやってる男の人が、結局自分は何も変わらなくて自信をなくしていって、それでも少しずつ少しずつ自分達は前を向いていけば変わっていけると言う曲です。
それについての私のツイート
自分には何もないと嘆いて結局変われないと絶望して何かになりたいと思っても何になりたかったのか全然わからずにいるうちに、大切な人ができてその人との生活に意味を見出して平凡な人になっていくんだと思う https://t.co/tn5xdolnTx
— 深沢りこ (@rikofukazawa) 2018年9月18日
過去にもこんなこといってんだからさ。
私には選べないよ。
選べない。
親友だった絵描きの彼女も、恋人も、プロフェッショナルになるためにもがいてる。自分は社会の歯車にはきっとなれない 社会不適合者だって自嘲してたまに心も壊してそんな呪いと戦い続けながら自分の夢を追うことを選んだんだよ。
それに比べて私の中途半端さよ……。
何がしたいのかもぶれぶれだし、そのために何かしてるかっていえばそこまで本気で公募に出したり売名したりしてるわけでもない。だからといって普通に歯車になれるかといったらそうでもない。電話に出れないし勉強があまり好きじゃないしお布団と一体化したままとけていく何かくらいだと思います。
選んだ人が羨ましくて眩しいです。
寝ます。