もちもちの猫のほつれた右手

だいたい付き合っているヒモの話 不定期更新

卒業先の住所を書けって言われたので「何に使うんですか?」ってキレ気味に言ってしまった

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https://aratama.github.io/kemonogen/

 うちのゼミは四年生が下級生に向けてどんな卒論かいたの?という発表会をするのですが、毎年教授がこないので、今年は好き勝手やろうと思っている。

 上記は発表スライドの表紙に使わせていただいたもので、文字を打つだけで簡単にケモフレ風ロゴが作れるけものフレンズロゴジェネレーターを使用させていただいた。URLもつけておいたからぜひ使ってみてね。結構アニメのロゴジェネレーターはたくさんあるよね、ポプテピとか化物語とかリゼロとか。いつもお世話になっております。

 その卒論発表会、去年も一昨年も下級生側だったけれど眠くて眠くて駄目だった。なんとなくこんな方向性で書かないとだめなのねー、くらいのことはわかっても、研究内容にさほど面白そうなものがあると思えなかった。会場が暗いのもいけない。というのは同期もわかっていたので、今年は一人5分程度で終わらせて、就活との兼ね合いとかゼミナールから逃亡したい人はどうしたらいいか*1とか、そういう話をしてさっさと終わりたいね、と言っていた。教授をぼこぼこにdisる気まんまんである。

 泣く子も黙るブラックゼミに実質2年生から所属していたので、卒論だけは教授の奴隷から解放されたいと思って、去年の1月頃に隣の研究室に凸した。*2そういえば入学したころやりたかった学門って隣のゼミでやってることじゃん、って思いだしたのが3年の後期になってからだった。遅すぎる。そうやって自分で研究分野を見つけないと、4月に教授がやりたい研究を割り振られて卒論を書かされることが目に見えていた。基本的に膨大な単純作業が必要な研究で、教授の手柄になるようなことしかやらされないのは知っていた*3ので、自分があいつの奴隷になるのがどうしても耐えられなかったのだ。

 作業量もさながら、暴言も酷い人だった。私はそこそこうまく立ち回ってきたほうなのでましだけれど、課題をやってこなかった人などは「そんなんで社会に通じると思ってるのか」「お前は人間のクズだ」などと怒鳴られていた。ファイルを机に投げるので、バンっていう音が静まり返った研究室に響く。確かに課題をやってこないのはよくないが、言っていいことと悪いことの区別がついていなかった。みんなが今日の教授のご機嫌が麗しいかどうかをきにしていた。歳なのか物忘れも酷くて、先週自分が指示したことを覚えていなくて、全く違う指示を飛ばしたりする。結局彼はその場の思い付きで話しているだけなので、教授の言うとおりにやったのにその日の教授の基準では間違っているので怒られている、とかもザラだった。

 隣の部屋の主はその点、理論武装が行き届いていたし、言葉が穏やかで自分の機嫌に態度が左右されず、ユーモアのわかる人だった。うちの教授に奴隷のように使われている*4仲間でもあったので、彼が立場上悪口を言うことはなかったが、うちの教授関連のブラックジョークを私が言うと結構ウケていた。何故この作業をしないといけないのか、それはどういう基準でどう行ったらいいか、指示をするのも上手だった。ただ基本的に進捗確認は行わず、学生の意欲に任せる人だったので、なにからなにまで管理されなければできないという人には合わないようだった。確かに彼が黙って知識を与えてくれる人ではなかったので事前に問題点を考えて質問しにいき、ざっくりでもいいから要望をしないといけなかった。しかもその要望に付随するような知識もやはり与えてはくれないので、その辺は鍛えられたかもしれない。学生が困っているのを見てにやにや笑って隣に立っているような人だが、にっちもさっちもいかなくなってんな、何を質問したらいいかもわかんないんだろうな、というのを察すると一言ヒントをくれた。それがまた天井に小さな穴が開いたみたいに、ぱっと道が明るくなるようなものなのだった。簡単な質問はLINEでいつでも答えてくれたし、ラインスタンプまで送ってくれた。なぜこれをするのかをわからないまま不条理に働かされてきた身としては天国のような一年だった。

 この前自分の本来の研究室に行ったら、実習がはじまるから来て!となぜか実習に参加させられた。暇だったからいいのだが、内容はやはり教授の下請け作業だった。明確な基準がないものを分類しないといけなかったので皆いらいらしていた。2月のこの時期になっても奴隷やってるなんて大変だな、と思った。

 学生のうちに良くない上司と良い上司を経験出来てよかったかもしれない。比較になったしモラハラパワハラ上司に当たっとしても、心の殺し方や対応などがスムーズにできるから、どっちの人にも感謝してる、わけねーだろばーか。

大学法人でしか生きたことがない人に「社会で生きていけないぞ」なんて脅されてもこわくねーよ。お前の知ってる社会って社会じゃねーよ。

いつか暴言を録音されて大学側に提出されろ。地位と職を失え。生きがいの全てを失えばいい。水を飲むたびにいつも鉄の味がしろ。

 

*1:今年は私を含め他ゼミの研究分野に逃げた人が二人いた

*2:卒論を自分で決めると、卒論で忙しいから教授のお手伝いはできませんという言い訳がまかり通るようになる

*3:なぜなら学生はたくさんいるので教授一人では到底できないような作業量でも、学生は卒業がかかっているので友達を巻き込んで頑張ってやらざるを得ないからだ

*4:彼はうちの大学のコース内で一番若い先生なのだった