もちもちの猫のほつれた右手

だいたい付き合っているヒモの話 不定期更新

自分を切り売りすることでしかコンテンツを作れない

 「自分と相手しかしらないような話を書き綴って評価されて悦に入るのほんと気持ち悪いな」とTwitterの裏垢でセックス記録を書いている女に空リプしてる人がいた。

 

基本的に私たち恋愛脳ポエマー系文字書きもどきもおんなじで、自らの経験をそのままあるいは加工して切り貼りしているだけなのでひゅんってなった。

どこぞにヒモのような男のはなしばかりする人とかいるじゃないですか。私です。

hanatsubaki.shiseidogroup.jp

 

ついこの前まで流行ってて書籍化されたダルちゃんもそうで、ダルちゃんは文字書きもどきではなくなったので私とは違いますが(社会的に評価されたので)、彼女は恋人のことをネタに詩を書いていたのが原因で別れる訳なんですよね。

でもこの際のネタにされる側の人の主張も痛いほどわかって、ほら、不特定多数に自分が恋人にしか見せない顔や話というものを知られるわけで、親しい人はそれが自分であると気が付いてしまうかもしれないんですよね。そんなの嫌だよな。

でも書く側からしてみれば書きたいと思って書くのがその話なわけで、違う話には恋愛脳すぎて興味がわかなかったり発想が貧弱すぎておもいつかなかったり、書かないってことはできないし、なんというか、地獄。

 

内定先のキラキラベンチャー同期に会ったときも、自分になんら話せる話題がなくてしぶしぶ恋人のはなしをした。盛り上がる場と明るい声色とは裏腹に娘を人売りに買い取ってもらう母みたいな気分だった。いやそりゃ天気とか地元がどれだけ田舎だとかそんな当たり障りのない話だけならできるんですけども。元々意識高い系かつ就活で自分をよく見せるゲタを履いた人たちってすぐ将来のはなしとかどうなっていきたいかとか自分の内面を掘り下げる話をしたがって、よくそんな知り合ってお互いの名前も覚えてないような人に内面の事聞けますよね、みたいなこと思いました。僕は中身がすかすかなのと、文字書き好きですみたいな話をしても盛り上がるわけがないどころが、あそうなんだ……(これからどんな話につなげて広げればいいんや……)みたいな困惑を招くだけなのを知っているので、泣く泣く恋人を話題という人質に出したわけです、ほんとうにごめんな、ヒモよ。場は持ちました。とりあえずコイバナしとけば距離縮まるやろ!的な人たちも滅びてくれないかな。

 

という話を恋人にしたらうんこじゃん、と言われたのでその罵倒の語彙力はともかく、あまり自分の話題を切り売りされることを快く思っていないだろうな、とは感じました。

でもブログとかTwitterに書くのやめれんねえよ……文章力のないインキャですまねえな……